柱状改良に対抗できる鋼管杭工法
「予算に見合う、低コストな鋼管杭工法はないか?」
その声にこたえて誕生したのが株式会社YAIBAの刃工法です。
この工法は、先端ピースと本体鋼管を自由に組み合わせることで、先端ピースの軸径に対して本体鋼管径を細くでき、かつ、十分な強度が出せる構造になっており、らせん状の翼部鋼板(先端翼)を取り付けた鋼管杭を、回転貫入装置を備えた杭打機によって回転させて地盤中に貫入し、これを地盤補強材として利用する工法です。
地盤改良は、本来、妥協が許されないものです。コストを理由に鋼管杭をあきらめる必要はもうありません。
※最大施工深度は施工地盤より130D(D:軸径)まで可能です。
- 支持層が深く、軟弱な地盤が連続している
- 腐植土が存在する可能性がある
- セメント系固化材を使用しての施工に抵抗のある
- 近隣宅地が密集し、セメント系工事での粉塵トラブルを避けたい
環境性能
柱状改良の場合、残土の処理が問題になりがちで、産業廃棄物としての処理費用も発生してしまいます。鋼管杭を回転貫入する刃工法なら残土が出ないことに加え、土壌汚染の可能性も少なく、環境負荷の心配がありません。
セメントミルクを使用するため現場が汚れてしまう柱状改良と比べて、鋼管杭を地盤に打ち込む刃工法は現場が汚れにくく、施工現場の環境をクリーンに保つことができます。残土も出ず周辺地域の美観を損ないません。
刃工法は、コンパクトな重機・設備で施工できるため、地盤を改良する際の騒音や振動を最低限に抑えられます。工期も短く近隣の生活環境での影響を最小限にとどめ、スムーズに施工を行えます。
経済性
コンクリートプラント車が必要な柱状改良と比べて、刃工法は鋼管杭を地盤に回転貫入するため、建柱車だけで施工が可能です。必要な重機が少なくコストダウンを図れるほか、省スペースで施工できるので狭小地の地盤改良に適しています。
全国的にも需要が高まる鋼管杭工法の採用を阻む要因は、高いコストでした。刃工法なら、先端ピースに対して最適径の本体鋼管を選択でき、余分な原材料費をカットできます。軽量化により運搬、施工費などの全体コストも大幅に削減できます。
将来、建物を取り壊したり土地を売却する際には地盤に埋め込んだ杭を撤去しますが、セメントを使用する柱状改良の場合、地盤が乱れ、撤去費用も高額になります。鋼管杭を使用する刃工法なら比較的簡単に引き抜くことができ、撤去費用も抑えられます。
刃工法と他工法との比較
柱状改良 | 鋼管杭 | 刄工法 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
コスト | ○ |
△ |
○ |
・刄工法は細径鋼管を使用する為、一般鋼管工事よりローコストでの施工を実現可能 |
工期 | △ |
○ |
○ |
・セメント系固化材を使用しない為、養生期間が無い |
施工品質 | △ |
○ |
○ |
・柱状改良における腐植土等による固化不良問題が刄工法では無い為、安定した施工が可能 |
ECO | △ |
○ |
○ |
・セメント系工事と違い六価クロム問題が発生せず、杭の完全撤去も可能な為、土地の資産価値を守る事が可能 |
残土 | △ |
○ |
○ |
・刄工法では残土発生が無い為、施工後の現場も綺麗な状態を維持できる。産業廃棄物が出ない工法 |
性能証明 | △ |
△ |
○ |
・刄工法は、GBRC性能証明第19-04号を取得し、どの地盤保証会社でも採用可能 |